- 豆知識
爪からわかる体の調子
まず初めに爪とは、皮膚の一部が硬くなり角質化したもので、爪の主な成分はケラチン(タンパク質の一部)です。
実は爪から健康状態を確かめることが出来るのです。
自分の爪に、縦や横線が入っていたことがある人はいませんか?
縦線は主に老化・乾燥が原因です。
しかし、黒い縦線に関しては注意が必要で、この線が太くなってきた場合は、メラノーマ(癌)の可能性もあります。
横線は老化・体調不良・ストレスなどが原因です。
それ以外にも、指を挟んだりした時に爪母(爪が生えてくる場所)に傷を負ったりした時にもでます。
また爪の色や形からも様々な状態を疑うこともできます。
本来健康的な爪の色は薄ピンク色です。
しかしそれ以外の色ですと、
肝硬変や腎不全では「白色」
悪性貧血や肺疾患では「青紫色」
多血症では「赤色」
新陳代謝の低下では「黄色」
と言われています。
形の場合ですと、鉄欠乏性貧血や甲状腺機能亢進症では「スプーン状」になったり、肺や心臓疾患だと「ばち状」になっていることがあります。
このように線や色、形から自分自身のお体の状態を知ることが出来ますし、普段から自分の爪をみてあげるのも良さそうですね。
リンパ球の役割
リンパ球とは白血球の一部のことで、NK(ナチュラルキラー)細胞、B細胞、T細胞などに分類されます。
B細胞は骨髄で産生されますが、胎児期までは肝臓で産生されています。
T細胞に関しては胎児期も生まれてからも胸腺で産生されます。
それぞれの役割は、「NK細胞」は細菌やウイルスに感染した細胞を見つけ、攻撃します。
また生まれつき持っている細胞で、常時体内のパトロールもしています。
「B細胞」は細菌やウイルスが侵入してくると大量の抗体を作り出します。
「T細胞」は細菌やウイルスなどに感染した細胞を見つけ排除します。
またT細胞には3種類あります。
1.細菌やウイルスに感染した細胞を排除する役割の「キラーT細胞」。
2.細菌やウイルスの侵入の知らせを受けて、キラーT細胞に対して攻撃指令を出す司令塔的存在の「ヘルパーT細胞」。
3.キラーT細胞などが正常な細胞までを攻撃しないよう、働きを抑制する「制御性T細胞」。
以上の3種類が存在します。
乾燥する季節です。手洗いうがいを徹底しましょう。
ダイエットをしたら体から臭いが!?
みなさんは「ダイエット臭」ってご存知でしょうか?
ダイエット経験のある方は聞いたことがあるかもしれません。
ダイエット臭とは、極端な食事制限(糖質制限やカロリー制限)により発生する「ケトン臭」のことです。
ケトンとは脂肪の分解や合成を行う物質で、通常血液中にはほとんど存在しませんが、
糖質制限などで脳や筋肉のエネルギー源の糖質を利用できないときに代用のエネルギー源として使われます。
体が飢餓状態で基礎代謝が落ち、エネルギーをなんとか生み出そうとしている緊急的な働きです。
ニオイは、脂臭、アンモニア臭、甘酸っぱい臭いと段階ごとに変わってきます。
ダイエット臭は放置していると、しびれやめまい、疲労感、
また女性の場合、生理不順など、体に悪影響を及ぼすことがあります。
しかしダイエット法の1つに、あえてこのケトンを生み出す、「ケトジェニックダイエット」がありますが、
これはあくまでも医師などの指導の下行うものであり、個人で行うのは危険です。
このように無理なダイエットは体にとって良くありません。
個人でダイエットをする際は、極端すぎる食事制限は避けて、何より運動をして代謝をあげることが大事です。
思春期に起こる膝の痛み
子どもが膝に痛みを訴えたり、もしくは自分自身が学生時代に膝が痛くなった経験はありませんか?
今回は思春期に起こる膝の状態の1つ「オスグッド・シュラッター」についてお伝えします。
オスグッド・シュラッターとは、10~15歳くらいの成長期の男の子に多い、膝の状態の1つです。
ダッシュやボールを蹴る動作、ジャンプ時の膝の屈伸運動によって、脛骨結節部(膝蓋骨の下の骨)が大腿四頭筋(太ももの前の筋肉)によって引っ張られ、剝がれたりすることで、炎症を起こし痛みが発生します。
安静時は痛みも消失しますが、上記の動作等を行うと痛みが再発します。
しかし成長期における一過性の状態ですので、成長が終わると消失することが多いです。
痛みが出ている時は、運動は控えることが大事です。
予防そして状態を悪化させないためにも、大腿四頭筋のストレッチやアイシングがおススメです。
特に運動の前後ではしっかりとストレッチをするようにしましょう。
お子様が膝に痛みを訴えた場合はまずは病院でみてもらうようにしましょう。
足が冷えて眠れない
この季節足が冷えてしまい、夜寝付けないということはありませんか?
お風呂できっちり温まったはずなのに、寝るときには既に足が冷たくなっているという方も多いのではないでしょうか?
冷えを防ぐ方法はいくつかございますが、熱を生み出すための筋肉をつけてあげることも必要です。
全身には筋肉が存在しますが、特に下半身の筋肉量は体全体の7割を占めており、中でも「第二の心臓」の名を持つ、
ふくらはぎの筋肉をつけてあげることが足の冷え予防には大事です。
そのふくらはぎの筋トレ方法ですが、
①壁や支えとなる所に手を添えて、かかとを上げます。
②上げたかかとをゆっくりと床に下ろします。
①②を10回繰り返します。(可能であれば2~3セット行いましょう。)
この時、ふくらはぎの筋肉をしっかりと動かすイメージで行うことがポイントです。
冷えが気になる方はもちろんですが、足がむくみやすい方もこの筋トレは非常におすすめです。
それ以外にもストレッチやマッサージ、冷えに効くツボ押しを一緒にすることで効率よく温めることも出来ます。
お悩みの方は一度やってみてはいかがでしょうか。
お顔のたるみ
年齢を重ねるとともに顔がたるんできたな~、しわが増えたな~と感じる方も多いと思います。
また顔がたるんでしまうと、実年齢以上に見られてしまうこともあります。
ではなぜ「たるみ」は起きてしまうのでしょうか?
その主な原因は、
・筋力の低下
顔には表情筋と呼ばれる筋肉があります。筋肉は使わないと衰えてきますので、無表情の時間が長くなると、重力によって皮膚や皮下脂肪を支えることができなくなってしまいます。
・紫外線と乾燥
紫外線による影響で活性酸素と呼ばれる物質が肌の中にダメージを与え、肌の弾力や張りに必要なコラーゲンやエラスチンなどを破壊してしまいます。
また肌が乾燥するとコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸などの成分が減ってしまいます。
・睡眠不足
睡眠不足になると成長ホルモンが十分に分泌されず、ターンオーバーも乱れてしまいます。
それによりコラーゲンが減少してしまいます。
(ターンオーバーとは表皮で起こる細胞の生まれ変わりのこと)
それ以外にも、肩こりによって顔の筋肉が引っ張られてしまったり、偏食や不規則な生活による肌の不健康状態なども、たるみの原因となります。
たるみを予防する為には、表情筋のトレーニングや紫外線、乾燥を防ぐ保湿ケア、生活習慣の見直しなどが必要です。
口内の健康
唾液の99.5%は水分で、残りの0.5%は無機成分(カルシウム、ナトリウム等)と有機成分(ムチン、リパーゼ等)でできています。
唾液の作用は様々ですが、
・口の中にいる菌のバランスを維持することで、口の中の環境を保ち、細菌の侵入を防いだりする「抗菌・免疫作用」。
・唾液中の酵素が、食べ物に含まれるでんぷんを分解し、胃での消化を助ける「消化作用」。
・食べかすを洗い流し、口の中を清潔にし虫歯や口臭などを防ぎます「自浄・洗浄作用」。
・唾液中の水分やムチンが潤いを保ち、粘膜を保護する「粘膜保護作用」。
・会話や咀嚼、嚥下をスムーズにする「円滑作用」。
などがあります。
それ以外にも、緩衝作用や歯の再石灰化作用などもあります。
また唾液を出しやすくするには、水分をとること。よく噛んで食べること。
唾液腺マッサージをするのも有効的です。
お通じについて
便秘とは、3日以上排便がなかったり、または毎日排便があっても残便感がある状態とされています。
便秘になると、食欲不振、お腹が張る、腹痛、肌荒れなどが起こります。また便秘は男性より女性に多いです。これは腹筋の強さやホルモンなども関係しています。
便秘は大きく分けて機能性便秘と器質性便秘ございます。
そして機能性便秘はさらに3つに細分化されます。
・弛緩性便秘
大腸の運動や筋力低下により腸の蠕動運動が不十分になり大腸内に便がたまります。
水分も吸収されてしまい、便も硬くなります。
便秘の中でも頻度が高く女性に多いです。
・痙攣性便秘
精神的ストレスなどにより腸が緊張し、便が上手く運ばれず、うさぎのフンのようなコロコロした便になります。
下痢と便秘を交互に繰り返すことも多く、食後には下腹部痛や残便感などが起こったりもします。
・直腸性便秘
名の通り便が直腸に停滞してしまい、上手く排便ができなくなります。高齢者や寝たきりの方や排便を我慢する癖がある方にも多いです。
次に器質性便秘ですがこれは注意が必要です。血便や激しい痛みを伴うなどがあればすぐに病院へ行くようにしましょう。
そんな便秘ですが、水分や食物繊維をとることが大事です。
朝起きてコップ1杯のお水を飲むと、腸が刺激され排便が促されます。
また食物繊維は消化されにくく便量を増やし、排出されやすくなります。
あとは運動もいいですね。運動をすることで、腸の活動が促されます。
便秘になりやすい女性は特に腹筋がお勧めです。
それ以外にも決まった時間にトイレに行く習慣をつけたり、我慢しない、ストレスをためない、お腹のマッサージや冷やさないことも予防に繋がります。
目の下のクマ
寝不足や疲労が蓄積し、目の下にクマができたことのある方も多いのではないでしょうか?
クマがあることで、実年齢以上に見られてしまったり、体調があまり良さそうに見えなかったり、良い印象を持たれることはありません。
実はクマにもタイプが存在します。それは「青クマ」「茶クマ」「黒クマ」です。
まず初めに「青クマ」の原因は、睡眠不足や疲労による血行不良によるものです。
対策としては、睡眠をしっかり取り、入浴やホットタオルなどで目元を温めてあげると効果的です。
またスマホやパソコンなどの画面を長時間見ることも避けましょう。
次に「茶クマ」の原因ですが、これは色素沈着によるものです。
化粧を落とさずに寝てしまったり、アレルギー等で目をこすったりする様な摩擦刺激は茶クマになりやすくなります。
対策としては、紫外線対策や保湿をしっかり行い、クレンジングをする時もごしごしせずに優しくすることが大事です。
最後に「黒クマ」の原因ですが、加齢やむくみ、目の周りのたるみ、小じわ等によるものです。
まぶたが下がると皮膚に段差が生じて、黒い影が現れます。これが黒クマです。
対策としては、目の周りに存在する眼輪筋の筋トレや、目元美容液などで保湿することです。
それぞれの見分け方ですが、
皮膚を引っ張ってもクマが動かない場合は、「青クマ」です。
皮膚を引っ張ってクマが一緒に動く場合は、「茶クマ」です。
皮膚を引っ張るとクマの色が消えて見えなくなる場合は、「黒クマ」です。
もし今、クマが出来てしまっている方は自分のタイプに合わせて予防・対策を取りましょう。
骨の役割について
皆さんは骨の役割についてご存知でしょうか?
多くの方は、骨=体を支えたり、動かすために必要。
このようなイメージを持つのではないでしょうか?
もちろんこれも正解です。
しかし骨の役割はこれらだけではありません。
では、骨は一体どのような役割を果たしているかと言いますと、
・頭部や内臓を支える「支持作用」。
・骨格を形成し、脳や内臓器官を保護する「保護作用」。(頭蓋骨や肋骨、脊椎など)
・カルシウム、ナトリウム、カリウム、リンなどの電解質が骨の中に貯蔵され必要に応じ血中に放出する為の「貯蔵作用」。
・骨髄で赤血球や白血球、血小板を新生する「造血作用」。
・付着する筋や腱の収縮などにより、可動性のある関節を支点とし運動を行う「運動作用」。
このように骨はただ体を支えてたり動かすだけではなく、我々の気づかぬ所で様々な役割を果たしてくれているのです。
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