産後に指が曲がらない、しびれる、こわばる原因
投稿日時:2018年09月26日
産後に授乳や抱っこの影響で
・指が曲がらない
・指先までしびれる
・指や手全体がこわばる
・指を曲げるときにカクカクする
などの自覚を訴えるママさんは少なくありません。
産後に指が曲がらなくなった原因
1.ばね指(弾発指)
ばね指、正式名称弾発指といい、産後のママさん以外にも多くの患者さんがいます。
産後のママさん以外であれば、更年期の女性に多く見られる状態で、
原因は指の使い過ぎ、負荷を与え過ぎで起こります。
指の腱や腱鞘(腱を覆う筒のようなもの)が肥厚(分厚くなり、腫れる状態)し
炎症を起こし、痛みを伴います。
イメージとしては指がカクカク曲がるというイメージです。
今まではスムーズにグーパー出来ていたので
1,2,3,4,5…9,10の様に連続性をもって出来ていましたが
1→10 と間が無く、一気に開き、一気に閉じるというイメージです。
2.産後のリウマチ
リウマチという言葉は聞いたことがあるかもしれませんが
まさか自分が!?というママさんも多いです。
朝、手がこわばったり、痛みを伴う状態がおきます。
リウマチの主な原因は免疫が異常を起こし
関節の薄い膜が炎症を起こす状態です。
30代~50代の女性に多くのその時期がちょうど妊娠、出産、育児とかぶっています。
なぜ、その時期の女性に好発(発生しやすい)するかははっきりとしていません。
妊娠中は免疫のバランスで状態が抑制されやすいのですが
産後に悪化する場合が多いので、産後から手がこわばったと感じてしまうのです。
産後に指がしびれる原因
1.手根管症候群
ばね指に比べるとあまり聞かない名前ですが
この状態も女性に多く、妊娠や出産がきっかけで発生、悪化しやすくなります。
手首にある神経を束上に包んでいるものが狭くなり、神経を圧迫してしびれを起こします。
こちらもなぜこの状態が起きるのかははっきりと解明されていません。
産後の赤ちゃん抱っこなどで、手を、手首を使いすぎると
状態が悪化しやすいという事は明確になっており
負荷を頻回にかけることをよくないとされています。
産後の指の対応法
・ばね指(弾発指)
・産後のリウマチ
・手根管症候群
これらの場合は速やかに医師に相談し、適切な施術を受けましょう。
ばね指の場合など、あまりに状態がひどくなると手術が必要になります。
・手首にかかる負荷を軽減する
この解決法は予防でもあり、状態を進行させない方法でもあります。
「安静にして使わないでください。」
と、言われても育児中であれば現実問題使わないわけにはいきません。
赤ちゃんを手を使わないで授乳も抱っこもできません。
「頭では使ってはいけないのはわかっていても
笑っている、泣いているわが子を見ればついつい・・・。」
その気持ち非常にわかります。
「授乳中なので薬もなるべく飲みたくないし、
手術も嫌だ、けども状態が悪化するのも嫌だ・・・。」
上記の状態は発生の機序こそ違えど
「使いすぎると悪化する」=「負荷をかけると悪化する」
という特徴があります。
そんな方は以下をお勧めします。
1.筋肉をケア(施術)する
筋肉は性質上使えば使うほど固くなる特徴があります。
それをスポーツなどで適切に負荷をかければ筋力アップになるのですが
家事、育児には準備体操も整理体操もありません。
なるべく朝のスタート時に手首のストレッチなどを行い
一日の終わりにもストレッチをしてあげてください。
お風呂の後でやると効果的です。
またお近くの病院や施術院で筋肉に適切にアプローチしてくれる院があればそこに通院するのもオッケーだと思います。
ただし、ただただ辛い場所を力任せにもみほぐす事は避けてください。
やってもらっているときは気持ちいいかもしれませんが、炎症を起こしより悪化する可能性があります。
2.手首にかかる負荷を分散させる
我々が経験上、手首の不調を訴えるママさんに多く感じるのが
姿勢が悪いという事です。
猫背がきついママ、骨盤が歪んでいるママなど
体の大切な場所が歪んでいるとその場所に負荷がかかりやすくなります。
例えば骨盤が前傾していると上半身も前かがみになり
腕に負荷がかかりやすいですし
猫背気味だともちろん腕に負荷がかかります。
負荷を分散させるという事は
姿勢を正して9:1のように偏った荷重の割合を5:5のように分散させるという事です。
当院の施術は産後骨盤矯正であれば骨盤の矯正と一緒に腰の施術(施術)も行います。
猫背矯正であれば、猫背矯正と肩首の施術を行います。
それにより、手の状態が軽減したという声は今までに何度もお伺いしてきました。
北摂、大阪全域はもちろん、東京や東海地方、海外からもたくさんご来院頂いてる施術院です。
お困りのママさんはぜひ当院にご来院ください。
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