産後の会陰切開の痛みはいつまで?解消法は?
投稿日時:2018年10月20日
帝王切開でなくとも多くのママさんが経験する会陰切開。
会陰切開は出産の際に会陰が裂けないようにあらかじめ切開しておくことなのですが
なかなか産後も痛みが引かなかったり、傷が治らなかったりする場合は
いつまで痛く、どうケアしていけばよいのでしょうか?
そもそもなぜ会陰切開するの?
膣部と肛門部の間の事を解剖学で会陰と言います。
出産の際、会陰が伸ばされて赤ちゃんが頭から出てくるのですが、会陰が固く、伸びが悪いと裂けて切れてしまいます。
これを裂傷といいますが、その裂傷を避ける為にあらかじめ会陰切開して裂傷を最小限に留めます。
産婦人科の先生、助産師さんにココナッツオイルやオリーブオイルで妊娠中にマッサージを促されるのはその為です。
また赤ちゃんが狭い場所でひっかかり心拍低下になった際、迅速に処置(吸引)を行うためでもあります。
会陰切開の痛みはいつまで?
会陰切開の傷が痛いと・・・。
長時間座ると痛い。
お手洗いの際、踏ん張るのが怖い。
赤ちゃんを抱き上げるときに痛い。
掃除などの家事に支障が出る。
などなど、早く治ってほしい傷跡ではありますが
一般的には1か月程度で痛みは治まると言われています。
ちなみに切開した傷口は時間が経てば、一本の線のような見た目に変わります。
会陰切開をケアする方法
会陰切開といっても通常の裂傷と同じ対処法です。
1.清潔に保つ
まずは清潔第一です。
一般的な傷口と一緒で不衛生にしておくと治りが遅くなります。
菌が入ることはまれですが、万が一のことを考えて必ず清潔を保ちましょう。
シャワーできれいにする、お手洗いの際はウォシュレットを使いきれいに流すなど
清潔をこまめに保ちましょう。
2.安静にする
切開後、約一週間ほど病院でゆっくりすると思いますが、なるべく家に帰ってもパートナーや家族の協力を仰ぎ安静にしましょう。
いわゆる「産後の肥立ち(産褥期)」まではなるべく安静にすべきなので、家事は最小限に留めましょう。
3.しっかりとした食事をとる
ただでさえ、産後は母乳などに栄養を取られて、ママの体には十分栄養がまわりにくくなります。
母乳に対してNGな食べ物だけは避けて頂き、しっかりとした食事をとり栄養を補いましょう。
4.刺激を控える
産後は会陰切開以外にも、痔や脱肛になるママも少なくありません。
長時間座る事や、刺激になることは避けて頂き、なるべく円形のクッションなどを使い
切開部周辺に圧迫がかからないようにしましょう。
5.病院に相談
授乳中でも飲める薬はありますので、あまりにも痛い場合は病院に相談しましょう。
痛みを我慢しているほうがかえって治りが悪い場合があります。
頑張りすぎず、頼えるときは頼ってもよいと思います。
産後1か月は本当に大切な時期です。
ママさんのその後の健康や大きく影響するといっても過言ではありません。
適切な対応をしましょう。
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